浮世絵動物園
一昨日の日曜日、原宿にある太田記念美術館へ行ってきた。
「浮世絵動物園」という企画展をやっていて、動物をテーマに集められた浮世絵作品が展示されている。
動物が描かれている、と一口に言ってもその描かれ方は多種多様でとても面白い。美人絵にお供の愛玩動物として描かれていたり、当時の人気役者の衣装の中に柄として動物が描きこまれていたり、(幕府によって役者や遊女を浮世絵に描いてはいけない、と定められたために)動物の姿を借りて遊郭や人気役者が描かれていたり。
私は「里すゞめ ねぐらの仮宿」が特に好きだ。遊郭の光景とそこにいる人々(しかしその姿はすずめ!)が細かく描き込まれているのでいつまでも見ていられる。展示の公式サイトでもこの作品の画像は見られるのだが、実物を見ているといろいろ発見があって楽しかった。
今回の展示は2010年に開催した企画展示の復活強化版らしいが、そこまで好評なのも頷ける面白さだった。浮世絵に詳しくない人や江戸時代に興味がない人でも、動物がモチーフだととっつきやすいというのもあると思う。
父と母と弟と一緒だったのだが、それぞれ気に入った作品があったようで嬉しい。
来月は展示替えがあって、全点チェンジらしい(!)ので後期も見に行くつもりだ。
展示公式サイト